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IBS通信 (平成20年11月号)

社訓=『技術と真心』


昨年のテーマ=『安心と安全をお客様に』

 

今年のテーマ=『仕事に誇り(プライド)をもって挑もう』

 

【環境に関しての取り組み】


≪地球環境への影響≫

この地球上でエネルギー(=CO2)を一番消費(排出している)しているのは次のうちどれでしょうか?

① 排ガスを排出している車や電車などの交通機関

② 工場の煙や工業用水など排出している工業関係

③ 一般のオフィスビルや住宅などの建築物

 


正解は、③の建築物です。

ちなみに建築物からは全体の39%、次いで車の排気ガスなども注目度は高いですが32%、工場の煙などに至っては3番目の29%となっております。ということは、我々が普段生活の場としている、仕事場⇔家庭から一番CO2を排出しているということになりますので、今後は今まで以上に、職場でも家庭でも常に環境への影響にについて意識をしていかなかくてはならないということでしょう。

 

では、その建築物のなかで、一番環境に影響を与えているものは、次のうちどれでしょうか?


① 人々の暮らしに必要な電気(電力)

② 建物、住宅から排出されるゴミ(廃棄物)

③ 炊事などから排出されるガスなど直接のCO2量(二酸化炭素放出量)

④ お風呂、洗濯、その他飲料水など生活に必要な水 (水利用量)

 


正解は、①の電力です。

影響の多いものから、電力>廃棄物>二酸化炭素放出量>水利用量 となります。節水も大事ですが、節電はさらに留意しなくてはならないということでしょうか? ちなみに上記の全分類(工業、交通、建物)の中で、建物から排出される電力消費量は総体の71%、断然に影響が大きいというデータも出ています。

※ ちなみにこのデータは、日本ではまだ実証されておらず、実は消費大国であるアメリカで公表されている数字であります。建物から排出される電力消費量を抑えないと地球上のCO2排出量も減らないといっても過言ではないと最後は結論付けております。

最後に商用ビル(オフィス)そのものによる影響という数字もでております。

ビルのエネルギー消費は、全エネルギーの約40%、

全電力の65%(71%−65%=6%が住宅からとなります。)、

全原料の30%、全飲料水の12%。

そしてビル清掃の資機材は、

22億6750万kgのケミカル(洗剤・ワックス類)、

163億2600万kgのゴミ袋、

2000万個の掃除機=その電力を現在消費しているといわれております。

ちなみにこれらはすべて地球環境への直接的な影響ということになります。

≪人体や建物への影響≫

次に地球規模から人体への影響について、もし我々が間違った清掃を行った場合、そこを利用する人々にどのような影響が発生するでしょうか? 

一例を挙げますと、

① 掃除機からの排気が汚れている場合(フィルターが埃だらけ/ゴミ袋が満タンで詰まった状態など)

⇒ ダニやカビの胞子などアレルゲンを撒き散らす原因となり、喘息など呼吸器系の異常=アレルギー症状という人体への影響を及ぼすこととなります。

② 汚いモップやタオルなどを使用し続けた場合

⇒ バクテリヤやウィルスなど菌を繁殖させる原因となり、風邪やインフルエンザなどの疾患=感染という人体への影響を及ぼすこととなります。

ノロウィルス感染防止対策について 
さて話は変わりますが、今年もノロウイルスの季節がやってきました。日経ビジネスオンラインによる+とノロウイルスなどが原因と見られる感染性胃腸炎が例年より早いペースで流行しているそうです。そんな中、厚生労働省は発生および拡大防止対策について取りまとめをしましたので、ご紹介したいと思います。記憶に新しいところですと、一昨年ホテルメトロポリタンでの集団感染について覚えている方も多いと思いますが、この防止対策は2次感染にスポットを当てております。つまり我々清掃等で対応する場合のガイドラインとなっております。メトロポリタンの事例を今一度状況説明しますと、そのホテルでは3階と25階で嘔吐した宿泊客がおり、その際にノロウイルスがじゅうたんに付着し、カーペットを清掃クリーニングしてにもかかわらず不十分なものであり、乾燥後空気中にウィルスが浮遊し、不特定多数の利用者が歩行した際に経口感染につながり、集団感染したという経緯がありました。以前社内報でも特集しましたが、ノロウィルスは主に冬場に多く見られる食中毒の原因ウィルスのひとつです。しかし上記の例のように嘔吐物の処理が適切に行われなかったことにより感染が拡大するケースもあります。清掃のプロとして適切に処理を行うことはもちろんですが、まずは従事者である皆さん自身が感染しないよう、シーズン到来と共に感染防止対策について予備知識としてお知らせします。

 

1) ノロウィルスとは


(ア) 特徴 *** 幅広い年齢層において感染性胃腸炎の原因となるウィルスで、特に冬期に多発します。100個以下という少量で人に感染し腸管内でウィルスが増えます。患者のふん便やおう吐物には1g当たり100万から10億個もの大量のウィルスが含まれています。

(イ) 感染経路 *** (経路①)人のふん便中のノロウィルスが、下水を経て川から海へ運ばれ、二枚貝に蓄積されます。それを十分に加熱しないで食べると感染します。(経路②)ノロウィルスに感染した人が、十分に手洗いをおこなわずにウィルスが手についたまま調理をすると、食品が汚染され、その食品を食べた人が感染します。(経路③)ノロウィルスを含むふん便やおう吐物を処理した後、手についてウィルスや、不適切な処理で残ったウィルスが、口から取り込まれて感染します。

(ウ) 感染したときの症状 *** ウィルスが体内に取り込まれてから発症するまでの時間は24~48時間です。主な症状は、下痢、吐き気、おう吐、腹痛、発熱などで、通常3日以内に回復しますが、ウィルスは感染してから1週間程度ふん便中に排泄され続けます。(感染しても発症が出ない人もいますが、ふん便にはウィルスが排泄され続けます。)

(エ) 消毒方法 *** その①:他の微生物などと比べると熱に強く、85℃で1分以上の加熱が必要です。その②:逆性石けん、アルコールによる消毒効果は十分ではありません。塩素系漂白剤の次亜塩素酸ナトリウムは効果があるといわれております。

2) ふん便・おう吐物の処理

(ア) 感染経路 *** 下痢やおう吐がある場合、ノロウィルスをはじめとする感染性胃腸炎が疑われます。よって、ふん便やおう吐物の処理は、処理する人自身への感染と職場・施設内への感染拡大を防ぐために迅速かつ適切な処理を行うことが必要です。

(イ) 対応 *** 処理に必要な物品は、所定の場所に揃えておきます。また汚物処理をする従事者は、感染しないよう必要な準備をしてから作業します。最後に汚染を広げないよう、作業後の片付けまで手順に沿って正確に行います。

(ウ) おう吐物の飛散範囲 *** おう吐物は想像以上に遠くまで飛び散っています。東京都福祉保険局の実験結果によりますと、おう吐物はカーペットの場合、毛足の長さに左右されますが、吐いた場所から最大1.8m、フローリングでは最大2.3m飛び散ることが確認されております。おう吐物の処理は落下点から始めがちですが、以上の点を留意して、飛び散っていることをまず意識して中心部に踏み込まず、靴足等に付着しおう吐物を周辺に拡げないよう靴底も消毒し、周辺から中心部に向かって広い範囲処理・消毒を行うように心がけるようにします。