社訓=『技術と真心』できれいな環境を創ること
昨年のテーマ=『仕事に誇り(プライド)をもって挑もう』
今年のテーマ=『記録より記憶に残る仕事を』
【ビルメンヒューマンフェアに参加して:~次世代につなげよう“思いやり・しまつの心”~】
★「エコ」って?
最近、テレビや新聞はもちろん学校の授業から企業のPRまで、この2文字が出てこない日がないほど、
日本もやっと「エコ」=「環境」の時代になったということでしょうか。さてこの「エコ」という2文字、普段我々も何気なく使っていますが、英語でエコ(ECO)という単語はもちろんありません。「エコ」は日本独自の表現になりつつあります。
では「エコ」とは一体どういう意味、もしくは何の略語か皆さんご存知でしょうか?「エコ」とは、その日本語の表現から、おそらくエコロジー(Ecology)とエコノミー(Economy)を足して割ったようなニュアンス(造語)で使われているのではないでしょうか。
「エコロジー」とは、直訳すると「生態学」という意味で、生物の生活という角度から、生物と環境との関係(バランス)、つまり「環境にいい」という意味で「エコ」という言葉が使われています。またもう一方の「エコノミー」とは、直訳すると「経済」という意味で、昨今経済と環境はどちらか一方だけが発展してもうまくいかないため、環境問題を解決していくことで世界の経済も発展し、「人びとが豊かな生活がおくれる」という意味で「エコ」が使われていると思われます。おそらく100年後の22世紀になる頃には、21世紀の人類はそんな2つの思いを1つにまとめて、「自然と融合したより良い環境の中でこそ我々人類は豊かな生活が送れる」文化を創造したと、歴史を振り返るのではないかと想像します。それくらい大きなターニングポイントを今迎えているのではないでしょうか。
★なぞなぞ:「小さくしまい、大きく使えるものは・・・?」
さて今年のビルメンフェアのテーマは「次世代へつなげよう、思いやり・しまつの心」でした。
「エコ」という言葉は全く使われていないのに、「しまつの心」と聞くだけで何となくエコを想像してしまうのは私だけでしょうか?
「しまつの心」という言葉は今回の視察を通じてとても印象に残り、その言葉の重みと深みを感じました。
今回のBMヒューマンフェアは、地球温暖化防止会議と同じ京都国際会議場で開催されました。
当時世界各国から多くの関係者が集まり温室効果ガスについての排出削減に関する法的拘束力のある数値目標などを定めた、いわゆる「京都議定書」発祥の地です。その京都市長の門川大作さんからのご祝辞の第一声がなぞなぞでした。
「小さく『しまい』、大きく使うものはいったい何でしょうか?」と。「扇子」「布団」「着物」など、
なるほど日本の文化は「しまつの心」と共に生きてきたのかと、とても説得力があるものでした。
「しまつの心」とは、関西特に京都発祥の言葉であるということもその時知りました。
聞くと「しまつ」とは京言葉で後始末や倹約することを意味し、ものの生命(始末)を大事にすることで、本物の味を人は知り、ものを粗末にせず、使い切る心を養うと言ったような意味で使われているそうです。
京文化が育んだその心根を衣・食・住に活かした"質素にして贅沢な暮らし方"の手本を代表する言葉であり、古きよき京都、いや古き良き日本の伝統というか、暮らす人の知恵と温もりを感じました。
★ヨーロッパと日本の子供達の「環境」に対する意識の違い
話は変わりますが、小学校の先生をしている私の知人からも聞いた話ですが、今の日本の小学生は、ヨーロッパの小学生に比べると、
環境に対する意識がとても低いという調査結果が出たそうです。
「環境を大切にしましょう」と言ってもなかなか「大切」にしない、できない児童が多いということでしょうか、彼曰く学校の中でも環境の大切さをうまく伝えられないという先生側の悩みもあるようです。
おそらく「環境を大切にしたい」という気持ちはヨーロッパの人も日本人も誰しも持っているはずですが、何故今の日本の子供達は環境に対する意識が低くなってしまったのでしょうか?「しまつの心」はどこへ行ってしまったのでしょうか?
日本は世界でも稀な著しい高度成長期を経て技術は進歩し、物的な豊かさは手にしたかも知れませんが、もしかしたら心の豊かさをいつの頃からか忘れてしまったからでしょうか?
我々大人は次世代の子供達にしっかりと「しまつの心」を伝えることができているのでしょうか?
そんな宿題を京都から持ち帰って来た様な気がします。
では、ヨーロッパの子供達の「環境」に対する意識が高いと言われるゆえん、日本とは何が違うのでしょうか?
もちろん「環境」に対する国家戦略というか方針=政策がしっかりとしているなどが挙げられるのでしょうが、やはり基本的には「子は親の背を見て育つ」といいますので、「躾(しつけ)」つまり大人の意識もヨーロッパと日本では違うということなのでしょう。
確かに「環境を大切にする」ことは、先生や親など大人たちがいくら「大切にしろ」と言葉で圧力をかけても良くはならないでしょう。
「ああ、そうか」という子供たち自らの体験の積み重ね、つまり大人の我々が「気づき」というか「心」という内面の育成を子供たちに促していかない限り、環境に対する意識の芽生えや行動は生まれないことでしょう。まさに「しまつの心」を養わなければならないのでしょうね。
★民族滅亡の危機?
歴史学者の間では、民族滅亡の3原則という定説があるそうです。それは、ローマ帝国から徳川幕府まで、繁栄した民族(国)が滅びてゆく理由はそれぞれあるも、
次に挙げる3つは過去の歴史上どの民族にも当てはまるデータから3原則と呼ばれているそうですので、ここでご紹介しましょう。それは・・・
1) 理想(夢)を失った民族:(=志しが低くなってしまった民族)
2) 価値を物でしか見出せなくなった民族:(=心の価値など付加価値を見出せなくなった民族)
3) 歴史を忘れてしまった民族:(=歴史から学ぼうとしない民族)
私は政治家ではないので、今の日本という国、そこで暮らす民もその傾向にあるのでは・・・?という話をするつもりは全くありません。
がしかし、この話を聞いたときに、もしかすると、我々の仕事にも同じことが言えるのではないかと思ったのです。
つまり国や民族に限らず、企業も同じ3原則が当てはまるのではないかと。「きれいにする」という志し、物ではなく「しまつの心」に価値を見出し、
20世紀の公害問題から21世紀の環境問題解決へと変化するこの業界の役目(歴史)を我々一人ひとりが担うこと、それら全てが、企業が発展する糸口であり、
この業界の進むべき道、いや少なくとも自社が進むべき道であると思いました。幸か不幸か我々の仕事は、直接環境に結びつく仕事です。
つまりお客様から「きれいにしてくれてありがとう」と喜ばれることがそのまま「エコ」「環境」にも貢献したと言える仕事です。
逆に我々のふだんの姿勢や態度が悪い(きれいにすることをあきらめてしまう)と、「エコ」ではないと言える仕事です。
今後ますます社会に及ぼす影響が大きくなることでしょう。景気、不景気を嘆くまえに、まずは今一度「しまつの心」という日本の古き良き心を思い出し、日々の仕事を通じてこの心をより多くの人=お客様に伝えていきたいと思います。
【今年の漢字は?】
さて今年もあと1ヶ月余りとなりました。2009年今年の漢字1文字は、いったい何になりますかね?
『今年の漢字』の主催者である日本漢字能力検定協会は、この2009年にいろんな不祥事があったため、今年の漢字の募集や発表が行われるのかどうか気になるところでしたが、例年通り募集を行い、清水寺で発表されることになったようです。
2009年の今年も印象に残る事件、出来事が漢字1文字のキーワードで様々な候補が浮かびます。
今年は年越しの派遣村・派遣切りから新年がスタートし経済危機に直面していますので、「切」「派」「危」 また政治の世界では、衆院選の結果、自民党から民主党が政権交代を果たし、「民」「改」「革」「郵」「鳩」新型インフルエンザなど感染症関連から、「感」「染」あるいは「菌」「豚」酒井法子をはじめとする芸能人の覚せい剤使用などの薬物事件から、「薬」「病」
WBC、イチローのメジャー新記録、そしてジャイアンツの7年ぶり日本一から、「達」「成」「勝」「巨」 など、皆さんはどのような漢字を思い浮かべますか? 私が思い浮かべるのは「気」です。「景気」「病気」など時勢からもそうですが、「活気」vs「陰気」、「元気」vs「病気」など「気」1つによってポジティブにもネガティブにもなれるという個人的な意味合いもあり、「気」の持ちようで自分の人生もプラスにもマイナスにもなるものだ、ということで私自身は「気」がキーワードでした。
ちなみに歴代の今年の下記の通りです。どんな漢字が『今年の漢字』になるか楽しみです。
平成7年「震」/平成8年「食」/平成9年「倒」/平成10年「毒」/平成11年「末」/平成12年「金」 平成13年「戦」/平成14年「帰」/平成15年「虎」/平成16年「災」/平成17年「愛」
平成18年「命」/平成19年「偽」/平成20年「変」/平成21年「?」
★21年も残り1カ月程になってきました。来年に向けてポジティブフィールドバック精神で頑張って参りましょう。