IBS通信(タイトルが入ります)

ゼロから考えるSDGs 前編

皆さまこんにちは。
最近ニュースや企業CMでも目にする機会の増えた「SDGs」。
既に企業全体で取り組んでいる方、何となくしか知らない方、初めて聞く方、様々だと思います。
今回は『ゼロから考えるSDGs』をテーマに、前編後編に分けてお伝えいたします。

「SDGs」とは何か?

ゼロから考えるSDGs 前編 

SDGsは「エスディージーズ」と読み、正式名称は「Sustainable Development Goals」。
日本語名は「持続可能な開発目標」です。
SDGsとは、テクノロジーの発展で生活は便利になる一方で、環境破壊や貧困、資源不足により地球自体の将来が危ういため、将来的にも豊かな暮らしができるよう設定されたゴールのことです。
2016~2030年までの15年間で世界が達成すべきゴールを表し、17のゴール(目標)と169のターゲット(標的・対象)で構成されています。

SDGs17goals・169targets=5P

ゼロから考えるSDGs 前編 

17ゴール、169のターゲットは、大きく5つにまとめられます。I・B・Sでも、企業としての経済的発展だけではなく、未来の社会的貢献に着目して活動しています。

◆People(人々)
…あらゆる形態と次元の貧困と飢餓に終止符を打つ。全ての人間が尊厳をもち、平等、かつ健全な環境の下でその潜在能力を発揮できるようにする。【目標1~6】
◆Prosperity(豊かさ)
…すべての人々が豊かで充実した生活をおくれるようにするとともに、自然と調和した経済、社会および技術の進展を確保する。【目標7~11】
◆Planet(地球)
…持続可能な消費と生産、気候変動への緊急対応などを通じ、地球を劣化から守ることにより、現在と将来の世代のニーズを充足できるようにする。【目標12~15】
◆Peace(平和)
…恐怖と暴力のない平和で公正かつ包摂的な社会を育てる。平和なくして持続可能な開発は達成できず、持続可能な開発なくして平和は実現しない。【目標16】
◆Partnership(連帯)
…グローバルな連帯の精神に基づき、持続可能な開発に向けたパートナーシップをさらに活性化し、このアジェンダ実施に動員する。【目標17】

「SDGs」企業にとっての意味は?

ゼロから考えるSDGs 前編 

こうした世界規模かつ長期的な取り組みに対し、会社として取り組もうとしても社内でなかなか理解が得られないことも。
社長や企画長などのトップが「よし、やるぞ!」「うち(自社)も取り組むか!」と声を上げても
「なんでウチがそんなことをしないといけない?」
「そんなことより今は売上伸ばす方が大切では?」
「社会貢献は余裕のある企業だけがすればいい…」
「ただでさえ忙しいのに、余計な業務では…」
「SDGsは社会貢献だからビジネスには関係ないのでは?」

こんな声が多数派で、企業としての取り組みが進まないことがよくあります。
しかし私たちは、「SDGsに取り組むことで企業が成長できる」と考えています。
言い換えると、「SDGsに取り組まないことで企業が衰退するかもしれない」というリスクを孕んでいるとも言えます。

「SDGs」で企業が成長する理由 その1:持続可能なコストカットになる

資源を大切にすることは、ビジネスの持続性を高めて、いま行っている事業のコストカットになります。
具体的な事例として、ここではLUSHの取り組みをご紹介します。

LUSHはスキンケアやボディケア、浴用化粧品などの製造販売を手掛け、イギリス本社の他、世界に900店舗以上、日本国内では75店舗を展開しています。
SDGsが始まる何年も前から社会貢献、環境問題へ積極的に取り組んでいる企業で、その取り組みの一つとして包装無しの商品開発や使用済み容器のリサイクルを行っています。
LUSHでは全商品の約60%は包装を使用せず、容器が必須な商品も店頭で回収してほぼ100%リサイクル。
プラスチック梱包をやめてコスト削減した分を製品の品質向上に充てたことにより、売り上げが4年間で3倍になったという実績も持っています。

LUSH公式HP



このように、SDGsの地球環境への取り組みがそのまま自社のコストカット、売り上げUPへと繋がる事例が多くあります。
普段の業務に+αでSDGsに取り組むのではなく、SDGsを前提に通常業務を構築することで、会社にとっても地球にとっても良い状態を作り出すことが可能となります。


次回、「SDGsで企業が成長する理由」として
 その2:人材採用が追い風になる
 その3:新しいビジネスチャンスになる
の二点をご紹介予定ですので、楽しみにお待ちください。

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