IBS通信(タイトルが入ります)

【エアコン特集】クリーニングはなぜ必要?

皆さまこんにちは。梅雨入りして湿度の高い日が増え、晴れた日には暑さを感じる日も多くなってきましたね。
今年初めて冷房をつけたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、これからの季節に欠かせない『エアコン』についての特集です。

【エアコン(室内機)の構造】
 ●フィルター
 ●熱交換器
 ●クロススローファン
【エアコンクリーニングを行わないとどうなるか】
 ●衛生性の問題
 ●経済性の問題
 ●耐久性の問題
【エアコンクリーニングの種類】
 ●簡単清掃
 ●簡易分解
 ●完全分解
 ●オーバーホール

エアコン(室内機)の構造

【エアコン特集】クリーニングはなぜ必要? 

スイッチひとつで、部屋を涼しくしたり、暖かくしたりするエアコン。エアコンの中は、いったい、どうなっているのでしょうか。エアコンは、室内機と室外機の2つで1セットですが、今回は室内機を中心に、壁掛け型のエアコンを例にご説明します。室内機には多くの部品が入っていますが、その中で中心的な部品が次の3つです。

●フィルター●
 フィルターは、空気が室内機に吸いこまれる時の入り口にある「アミ」のようなものです。フィルターは、空気中の埃を取る役割をしています。室内機の中が埃だらけになって汚れてしまうのを防いで、「エアコンが持っている能力をきちんと発揮する」ために必要な部品です。フィルターに埃が溜まると空気の流れが遮られて、空気を吸い込むのに負荷が掛かりたくさんの電気量が必要になってしまいます。

●熱交換器●
 熱交換器(ねつこうかんき)は、室内機に取り込んだ空気を冷たくしたり、熱くしたりする部品で、その大部分は薄いアルミの板でできています。元々はものすごく大きいアルミの板を小さく切って並べ直して、室内機に収まるように組み立ててあり、アルミの板の表面に凹凸をつけて空気に触れる面積を増やすための工夫をしています。この工夫のおかげで、空気にふれる面積は実に畳7枚分と同じ程となります。
 室内機と室外機は、パイプで一つに繋がっていて、このパイプで部屋の中の熱を部屋の外に運んでいます。そのパイプの中には「冷媒」という物質が駆け巡っていて、この「冷媒」に部屋の空気の熱だけを乗せて、部屋の外に運び出しています。冷媒が通るパイプを線路とすると「熱交換器」は、熱が乗ったり降りたりする、駅のような役割をしています。

●クロスフローファン
 クロスフローファンは筒のような形をしていて、勢いよく回転して風を起こしています。部屋の空気を循環させる役割も持っていて、部屋の中の空気を吸い込み、温度調節した空気を部屋に吹き出しています。プロペラ型だと風が真っ直ぐ遠くまで届きませんが、クロスフローファンは風が散らばらないため、真っ直ぐ遠くまで飛ばすことができます。そうすることで、部屋の隅々まで涼しくすることができる仕組みになっています。またクロスフローファンはプロペラ型と比べるととても静かです。クロスフローファンのおかげで、エアコンは風を「たくさん」「遠くへ」「静かに」送り出すことができます。

エアコンクリーニングを行わないとどうなるか

【エアコン特集】クリーニングはなぜ必要? 

エアコンクリーニングにはどうしても手間やお金がかかります。「きれいにしたいが面倒…」「業者に頼むと高いし…」と汚れを放置してしまうと、どのような問題が起こるのでしょうか。

●衛生性の問題/きれいな空気が維持できない●
 エアコンの内部は熱交換器によって冷やされているため、結露により水分が付きやすい状態となっています。またフィルターには埃が付着する役目も担っているため、カビが発生しやすい3条件がそろっています。 >>梅雨時期に必見!カビ対策特集
 エアコンのスイッチを入れた直後に異臭がするのは、使用しない期間(冬~夏、夏~冬)に、エアコン内部にカビが発生し、埃やダニの死骸が熱交換器に入り込んだ状態であることが理由です。

●経済性の問題/消費電力の増加●
 エアコン内部を見ると、縦筋状にアルミフィン、横に冷媒の管があります。埃などの汚れが溜まると、吸い込める空気の量が減ることで奪える熱の量も減ってしまいます。さらに、アルミフィン自体が汚れでコーティングされることにより、暖かい空気が十分に冷却されないまま室内へ戻されることになります。また汚れによりファンが目詰まりを起こすと、空気の吸入量、排出量ともに激減し、十分な空気の循環能力を確保できなくなります。
 エアコンは設定温度通りに室温を保とうとするため、熱を奪い取る能力が落ちた熱交換器をフルに稼働させます。さらに、空気の吸入排出量を確保するためファンもフル稼働させます。その結果、エアコンがきれいな状態では28℃設定でも十分に涼しくなっているところを、それではなかなか冷えないので26度設定時なみに稼働させることで設定温度を確保します。その結果、消費電力が大幅に上がることになります。

●耐久性の問題/エアコン自体の寿命を縮める●
 汚れはエアコン本来の性能を十分に発揮させる妨げとなります。色々な所に過剰な負荷がかかり、それぞれの部品を傷めてしまいます。ファンに付着した汚れのためにファン自体が重くなり、モーターへの負荷が大きくなったり、回転のバランスが崩れたりすることがあります。また、汚れが排水ホースに詰まり水漏れしてしまうと、本来濡れてはいけない部分に水が浸入し、部品の腐食等を引き起こす場合があります。

エアコンクリーニングの種類

【エアコン特集】クリーニングはなぜ必要? 

エアコンクリーニングの種類として、エアコンを壁から降ろして洗浄する「オーバーホール」、壁に掛けたまま洗浄する「完全分解」「簡易分解」、ご自分でもできる「簡単清掃」の4つがあります。多くの業者が行っているエアコンクリーニングは、左の図のグレーゾーンである「簡易分解」。エアコンを壁に掛けたままの状態で、エアコン内部を洗浄します。図でも分かる通り、洗浄率や価格帯にかなりの幅があります。

●簡単清掃●
 自分でもできる簡単清掃は、フィルターの清掃がメインとなります。高所にあるエアコンなど自分でできない場合は、業者に清掃してもらうことも検討しましょう。エアコン内部までは洗浄しないので、異臭などの問題は解消されないことが多いです。

●簡易分解●
 一般的にエアコンクリーニングと言えば、図の黄緑色の部分にあたる「簡易分解」のことで、I・B・Sが行っているエアコンクリーニングもこのカテゴリに入ります。清掃会社や家事代行など多数の業者が参入しており、比較的簡単に起業できるので業者間の価格・スキル差も顕著です。だからこそ、エアコンクリーニングを依頼する際の業者選びはとても大切です。
 エアコンクリーニング料金と洗浄スキルは、必ずしも比例していません。高い業者を選べばいいという訳でもないのです。壁掛け状態での「簡易分解」は、訪問する業者・担当者によって洗浄方法が異なります。エアコン本体カバーすら分解しないで洗浄を始める業者もいれば、オプションでエアコン内部の「ドレンパン」「クロスフローファン」を分解する業者までいます。スキルの低い業者に当たってしまうと、本来必要のなかった「オーバーホール」や「完全分解」を選択してしまうことにも繋がります。

●完全分解●
 主にエアコンの構造に詳しい清掃会社が行っているサービスです。作業範囲は「オーバーホール」と大きな差はありません。作業時間は掛かりますが、洗浄作業を目の前で確認できる安心感があります。エアコンがバラバラになっていく様子を見るのも楽しめるでしょう。
 完全分解を頼む前には、念のためエアコンのメーカー保証期間をチェックしておきましょう。完全分解でのエアコンクリーニングをしてしまうと、メーカー保証から外れてしまうことがあるので注意が必要です。
 壁掛け状態では洗浄が難しい「ドレンパン」「クロスフローファン」も分解洗浄するので、エアコン汚れの洗浄率は格段にアップ。「簡易分解」とは別次元の洗浄率です。しかし、「熱交換器」の洗浄だけは別問題。各パーツを分解することで熱交換器が露出しますが、壁掛け状態での洗浄方法は「簡易分解」と同じ「高圧洗浄機」しかありません。

●オーバーホール●
 主にエアコン製造メーカーや空調メンテナンス専門の会社が行っているサービスです。エアコンを壁から降ろして持ち帰った後、工場で分解・洗浄を行います。オーバーホールを頼む場合、エアコンの使用期間にも注意が必要です。メーカーによるエアコンの修理部品在庫期間は約10年。古いエアコンが新品のようにキレイになったとしても、その後に故障してしまえば修理はできません。洗浄後のエアコン使用期間を考慮すると、古いエアコンには高額なオーバーホールは不向きです。
 エアコンを完全にバラバラにして洗浄していますので、「熱交換器」「ドレンパン」「クロスフローファン」はもちろん、その他の細かいパーツまでも洗浄できます。ただし、オーバーホールをすれば問題がすべて解決するわけではありません。「熱交換器」のアルミフィンまではバラバラにはできませんし、いくらキレイになったとしてもエアコンが新品になる訳ではありません。変色やサビなどは改善されず、基盤・コネクタ・配線コードの劣化などはそのまま引き継がれ、経年劣化によるエアコン不良が改善することはありませんのでご注意を。また洗浄風景を直接確認するができないので、信用できる業者さんに依頼しましょう。

エアコン洗浄でお困りの方はぜひI・B・Sへ

【エアコン特集】クリーニングはなぜ必要? 

I・B・Sでは業務用エアコン、家庭用エアコンの簡易分解洗浄を行っています。会社内、事務所内、店舗内などで「エアコンから変な臭いがするが原因が分からない」「エアコンの内部に黒っぽい汚れが見える」「取り付けして年数が経っているので汚れの程度を確認したい」など、お困りごとはありませんか?お見積もりは無料で行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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