IBS通信(タイトルが入ります)

2018年11月号(2018年10月25日発行:第225号)

皆さまこんにちは。今年も残すところ2ヵ月余りとなりました。気付けば日が落ちるのが随分と早くなり、朝晩は特に冷え込むようになりましたね。11月7日には立冬を迎え、暦の上では冬に入ります。冬と言えば雪のイメージが強いですが、8月の時点で既に日本の初雪を観測していることを覚えていますでしょうか。酷暑の記憶も新しい今年の夏、8月17日に北海道の黒岳で初雪が降っており、1974年以降では最も早い観測でした。今年は西日本、東日本は暖冬傾向という予想が出ていますが、寒さ対策は必須。秋冬物の服や小物をいつでも使えるように準備し、美味しいものをたくさん食べて風邪を引かないよう元気に過ごしましょう。

【知っていますか?掃除機のコード 赤・黄テープの意味】

2018年11月号(2018年10月25日発行:第225号) 

家庭で使う掃除機。最近はコードレスのものも増えてきましたが、コンセントに電源コードを繋ぐタイプがまだまだ主流です。この電源コードを引っ張り出すと、最後の方に黄色のテープ、次いで赤色のテープが巻かれた部分が出てきますよね。皆さまはこの赤色と黄色のテープの正しい意味をご存知でしょうか。

●なぜ赤・黄のテープがついている?●
実は電気掃除機の電源コードには、JIS(日本工業規格…工業標準化の促進を目的とする法律に基づき制定される国家規格)によって印をつけることが義務付けられています。電気掃除機の巻き取り式コードについて、JISには以下のような記載があります。
『コードリール式のものは,コードの終端部に容易に取れない方法で黄色及び赤色の印を設け,かつ,コードをすべて引き出したとき赤印は器体の外に完全に出ていなければならない。』
赤色のテープはコードを全て引き出した印。つまり、これ以上無理に引っ張ると断線したり不具合が起こったりする危険がありますよ、という意味です。赤は危険、というのは感覚的に分かりますが、その手前にある黄色のテープにはどんな意味があるのでしょうか。

●黄色のテープの意味は●
赤色のテープは各メーカー共通で「コードが全て引き出されたこと/これ以上引っ張ってはいけないこと」を示していますが、黄色のテープは各メーカーによって意味付けが多少異なります。一部のメーカーでは赤信号、黄色信号と同じように『もうすぐ赤色のテープだから気を付けて』という注意喚起の意味で使っている製品もあります。しかし主要メーカーで多いのは、『黄色のテープまで引き出してから使って下さい』という意味の印です。例えば日立(HITACHI)のサイクロン式掃除機の取り扱い説明書を見てみると、使用方法の最初のページに『電源コードを黄印まで引き出し、電源プラグをコンセントに差し込む』『電源コードは赤印以上引き出さないでください。断線の原因となります』と記載があります。
黄色のテープまで引き出す理由は、主に二つに分けられます。一つ目は、モーターの発熱によるコードの損傷を避けるため。掃除機はゴミを吸い取るために、内部のモーターを強い力で回しています。そのため、使用を続けているうちにどうしても本体に熱がこもっていきます。電源コードの収納部分もモーターに近い場所にあるため、コードを引き出さずに使うと電源コードも高温になってしまいます。もしコードが熱で損傷してしまうと、電源が入らなくなるなどトラブルの原因となります。そのため、電源コードに熱がこもらないようコードは外に引き出して使うよう、目安として黄色のテープが巻いてあるのです。
二つ目の理由は、コードを無理に引っ張ったことによる断線を防ぐこと。コードを強く引っ張ってはいけないと分かっていながらも、家具に引っ掛けってしまったり、部屋の隅まであと少しだからとコードを伸ばすため本体ごと引っ張ってしまうことがあります。無理にコードを引っ張ると、断線して使用できなくなったり発火、発熱を引き起こしたりする危険があります。そうしたリスクをできるだけ減らすためにも、コードはあらかじめ余裕をもった長さに引き出して使ってほしい、という意図があります。
狭い部屋や一部分だけを掃除する時、少ししかコードを出さずに掃除機を使ってしまうことはありませんか? コードを中途半端に引き出した状態で、「あと少し遠くを…」と、ついつい出ているコードの長さを超えて本体を引っ張ってしまうことはありませんか? 少しだけだからと億劫がらずにきちんと黄色のテープまで引き出して使うことで、思わぬ事故を防ぎ、掃除機の寿命を長く保つことができます。

●道具は正しい使い方を●
普段当たり前のように使っている掃除機。説明書をじっくり読んでみると、実は誤った使い方をしている場合も少なくありません。掃除機を含めた家電製品は便利な反面、電気を使用し、内部が高温になることから、誤った使い方をすると火災や大きな事故に繋がる可能性があります。説明書は必ず手元に保管し、新しく購入した時はもちろん、時折読み返して正しい使い方ができているか確認する習慣を付けましょう。

【役立つ!コミュニケーション術 第5回】

2018年11月号(2018年10月25日発行:第225号) 

第1回は非言語コミュニケーションの重要性「メラビアンの法則」、第2回はお返しをしたいと思ってしまう「返報性の原理」、第3回は様々な効果をもたらす「笑顔の力」、第4回は最初と最後が重要という意味の『初頭効果と新近効果』というテーマでお伝えしました。今回は「“質問”を使いこなす」というテーマでお伝えします。

●クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン●
クローズドクエスチョンとは、はい・いいえ、で答えられるような、答える方法や範囲が限られている質問方法です。「カレーは好きですか?」「寒いですか?」という質問の仕方がこれに当たります。メリットとして、相手がすぐに返事をしやすいこと、聞き手が話題をコントロールしやすいこと、答えが明確であることなどが挙げられます。デメリットとしては、会話が広がりづらいこと、クローズドクエスチョンが続くと尋問のように感じさせてしまうことが挙げられます。
オープンクエスチョンとは、限定的な選択肢ではなく、5W1H(When/いつ、Where/どこで、Who/誰、What/何、Why/なぜ、How/どうやって)を疑問符として使うことで相手が自由に答えを考えられる質問方法です。話し手が幅広く考えられるため答えのバリエーションも広がるメリットがある一方で、質問によっては答えを得るまでに時間がかかったり、聞き手の思うような回答が得られないというデメリットがあります。「どんなカレーが好きですか?」「寒い時は何をしますか?」という質問の仕方がオープンクエスチョンです。

●2つの質問方法の使い分け●
初対面など打ち解けていない相手と話す時は特に、会話のスタートはクローズドクエスチョンの方が効果を発揮します。いきなり「最近どうですか?」と聞かれるより、「最近仕事は忙しかったですか」と具体的に聞かれた方が話し手は答えやすいのです。クローズドクエスチョンで会話の糸口を探り、「お休みの時は何をしているのですか」というオープンクエスチョンで相手のことを引き出す。その答えの中で「私もそうなんです!」と共通・共感できる部分を見つけたり、「旅行がお好きなんですね。最近はどちらに行かれたのですか?」と更に話題を深掘りすることで、相手との距離を近付けることができます。

●まとめ●
相手の話を『聞かされる』ことと『聞き出す』ことは全く違います。前者は受動的ですが、後者は能動的な行動です。質問の仕方を使い分けることで、相手のことをより知ることができ、好意を持ってもらったり、相手の真意を聞き出したりできるようになります。すぐに使いこなすことは難しいですが、まずは“質問には種類がある”と意識することで、普段何気なく聞き流している身の回りの会話が意味のあるものに感じられるのではないでしょうか。

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