IBS通信(タイトルが入ります)

2015年7月号(2015年6月25日発行:第185号)

皆さまこんにちは。

関東地方も梅雨入りし、雨の季節がやってきましたね。
一口に梅雨と言っても、雨の降り方に段階があるのをご存じでしょうか。
始めの数週間は静かにシトシト降る雨の日が多く、半ばになると梅雨の中休みでいきなり真夏日がやってきます。
後半には雨量が増え豪雨になることもありますが、それを乗り越えるといよいよ梅雨明け、夏本番です。
こうした梅雨の特徴を意識しながら、この季節を上手く乗り切りましょう。

エコカフェレポート

5月23日(土)等々力緑地にて、中原区役所主催『中原区エコカフェ』に3期生8名で参加してきました。

出展内容は「災害時に役立つエコグッズ作り」で、ダンボールやビニール袋など身の回りにあるものを使い、災害時に役立つ簡易トイレと、保冷材を使った簡易消臭グッズをお客さんと一緒に作成しました。

3期生初となったこのプロジェクト、内容を聞かされたのは本番の11日前。
試作品として作った簡易トイレは作るのに手間が掛かり、衛生面でも安全ではない等課題が山積みでした。

本番9日前、試行錯誤を重ね、皆が納得のいく簡易トイレの完成形が出来上がりました。
本番当日は午前中からダンボールの準備、ビラや設計図の印刷、看板作りなど着々と準備を進め、午後の本番を迎えました。

最初は来てくれる人がいるだろうかと不安でいっぱいだった3期生ですが、いざ始まってみると興味深そうに話を聞いてくれる大人の方や、一からトイレを作ってみたいという子供たちがたくさん!
緊張がほぐれた後は自然と笑顔になり、いつもの調子を取り戻しました。

最終的には、実際に作ってくれた人が40名、立ち寄ってくれた人も含めると100名近くの方々に来て頂くことができ、他のブースに負けないほどの大盛況でした。

〜来て下さった方々の様子〜
・「夏休みの自由研究にする」「職場のみんなに伝えるよ」と言ってくれた
・子供たちが一生懸命ハサミを使ってダンボールを切っていた
・作ったトイレに実際に座ってみて、「こんなに丈夫なんだ」と驚きの表情を浮かべていた
・興味を持って熱心に聞いてくださる方がたくさんいた
・一からトイレを作りたいという人がたくさんいた
・消臭剤が大人気で(特に女の子)材料が品切れになった
・完成したトイレに絵を描いてくれたり塗り絵を貼ってくれた

2015年7月号(2015年6月25日発行:第185号) 

〜ダンボールを使った簡易トイレ〜
災害時など材料が限られる中で、ダンボールとハサミと新聞紙とゴミ袋があればできる簡易トイレの作り方を、3期生でゼロから考案しました。


ガムテープなどの補強材を使わずに、ある程度頑丈で衛生面を考慮したトイレを作るのに苦労しましたが、色んな方からのアドバイスを頂いて、最終的に大人2人が座っても壊れない簡易トイレを作ることが出来ました。

出来上がったものの中にビニール袋を取り付け、その袋の中に丸めた新聞紙を入れれば完成です。
袋の中に丸めた新聞紙を入れると、水分を吸収してくれるため、臭いを抑える効果があります。

衛生的には袋を毎回替えた方が良いのですが、材料に余裕がない災害時などの場合は、袋を閉じてダンボールのふたを閉めれば悪臭を抑えることができます。

災害時だけでなく自宅のトイレが壊れてしまった場合やキャンプの時などにも使えるので、ぜひ一度ご家庭で作ってみて下さい。

2015年7月号(2015年6月25日発行:第185号) 

〜保冷剤を使った消臭剤〜
保冷剤の多くは、水に市販のオムツなどにもよく使われている吸水性ポリマーと呼ばれる化学製品を配合したものです。

保冷剤の中身の約90%は水で、吸水性ポリマーが水を吸収しジェル状になると、表面に非常に小さな凹凸が生まれます。
その微細なくぼみにニオイの原因となっている物質を吸い寄せて取り込み、消臭する仕組みになっています。

そのため、保冷剤の中身を口が細い瓶などに入れるよりは、平たい皿などに敷いた方が表面積が大きくなり、消臭効果が高くなります。
さらに、皿の上に広げた保冷剤の上にアロマオイルなどを垂らしてかき混ぜれば、芳香剤にもなります。
アロマオイルの香りが保冷剤の水の中に溶け込み、その水が徐々に蒸発していくことで、いい香りが周囲に漂います。

市販の芳香剤の中にも、吸水性ポリマーに香料を加えて加工した商品は多いです。

効果は直射日光に当たらないところなら7〜10日ぐらいで、見た目が乾いてカピカピになったら替え時です。簡単につくることができるので、家に余った保冷剤があれば是非つくってみて下さい。

〜エコカフェまとめ〜
災害時に困ることとして、食料、断水、停電の3つが上がります。
その中でも環境衛生で困ることが断水による『水の不足』です。
水を使って衣類や食器を洗うことが出来なかったり、トイレを流す事が出来なかったりすると、衛生的な問題が発生する可能性が高くなります。
そこで災害時に私たちが出来ることを考えた時、物資を提供したり作業をすることも大事ですが、その場にいる人たちが自力で出来ることを提供する(情報を提供する)ことの方が、結果的に多くの人の手助けになると考えました。
そこで自力で作れる、また材料も容易に集める事が出来る簡易トイレを作ることになりました。
エコカフェに出展して、多くの方々に役立つ情報を伝えることができ、三期生の最初のプロジェクトは大成功に終わりました。
準備期間もそれほど長くなかったのですが、三期生それぞれが考えたアイデアを出し合い、1つの目標を共有出来たことから成功に繋がったのだと思います。

なにより、最後まで楽しんで企画運営できたというのが、とてもいい体験となりました。

このような機会を与えて下さった全ての方々に感謝致します。

これからもなかなか上手くいかないことがあるとは思いますが、今回のエコカフェを成功体験として思い出して、今後も頑張っていこうと思います。

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