IBS通信(タイトルが入ります)

2012年11月(第153号)

企業理念=技術と真心で『常に進化し「きれい」を追求する会社へ』
今年のテーマ=『共存共栄』自らの成長に責任を持つ=進化すること



【緊急連絡・・・使用洗剤の取扱注意の再徹底】
東京メトロ丸ノ内線の電車内で、アルミ缶が破裂し14人が軽傷を負った事故が報道されています。
警視庁によるとアルミ缶の中の強アルカリ性洗剤がアルミと化学反応を起こし、水素が充満して破裂した可能性を指摘しています。
業務用洗剤は一般的に強アルカリ性成分で水や金属と反応すると水蒸気や水素ガスを発生させるので、取扱いに十分注意すること。
さてIBSで従事している皆さんにとっては、毎日のように使用する洗剤。今一度自分が使用している洗剤の成分に何が入っているかを、洗剤ボトル(缶)に表記してある取扱いの注意事項を一読していただき、特にどんな点を注意すべきか再確認・再徹底をしていただきたい。
報道を見るとまるで全ての強アルカリ洗剤が化学反応をするように思われがちですが、今回の事故は、厨房用の洗剤と水素ガス発生という2点から、苛性ソーダ系(水酸化ナトリウム)の成分が入った洗剤とアルミニウムが反応して爆発したと思われます。
水酸化ナトリウムとアルミニウムが混ざると水素ガスが発生し爆発することは、小学校6年生の理科の実験でも見たことがあると思いますが、その現象が実際におきてしまったと思われます。
アルミ缶にはエポキシ樹脂コーティングが施してある場合すぐには反応しませんが、アルミ缶素材が柔らかいため何かしらの反動で少しでも缶がつぶれている状態で、さらに密閉状態であると今回のような事故が起こります。
現場で普段どのような洗剤を使用しているか、そしてその取扱いと保管方法(特に別の容器に移し替えなど)については、この機会に是非見直しをお願すると共に取扱い上不明な点がありましたら、本社までご連絡下さい。

少子高齢化の影響…就業者減少時代の到来

2030年就業者数850万人減少
厚生労働省によると、経済の低成長が続いて雇用政策が進まなかった場合、2030年の就業者数は2010年時点より約850万人少ない約5450万人になるとの推計結果をまとめました。
少子高齢化により、現役世代である15〜64歳の人口が減るためですが、経済成長率を維持し、女性や高齢者の就労支援が進んだ場合には現象数も約210万人程度に抑えられるとしています。
少子高齢化に伴い、労働力人口が大幅に減少することに対して、今後の対策が国も企業も急務となります。
産業別にみると、2030年における「製造業」の就業者数は70万人程度減る見込みです。
一方「医療・福祉」の分野は300万人以上増え、それぞれの就業者数は1,000万人弱でほぼ並びます。
他に就業者数が伸びる業種は、「情報通信業」と「サービス業」だけとなっています。

若年層の支援・新しい産業への支援
先日も日経新聞の1面掲載されておりましたが、大学の定員増加や少子化により、大学進学率が上昇する一方、卒業時に就職も進学もしていない若者も増えているようです。
20〜34歳の就業率は70%台前半にとどまっており、厚生労働省が取りまとめた報告書でも、雇用を「まもる」から「つくる」、「そだてる」、「つなげる」に軸足を移すことが重要だと、指摘しております。
安定した経済成長を続けるためには、一部の産業への依存をやめ、様々な分野において人材を育てる訓練制度や育成支援を行うことで、労働者の生産性を高める工夫が必要だと結論付けております。
当社においても、就業者確保は非常に大きな問題であります。
まずは若年層〜高齢者まで年代問わず働きやすい環境を「つくる」ことから土台つくりをしっかりと行っていきたいと思います。

IBSにて研修生を受け入れました①

10月9日・10日まで、就労支援の一環として求職者支援訓練※生12名をIBSにて企業実習で受け入れました。
IBSが協力しているカリキュラムは、ヘルパー2級の資格とクリーンクルー環境衛生科の資格を取得し、将来介護施設で働く人を養成するコースです。

実習1日目はグループごとに分かれて、床面のワックスがけ、ガラスクリーニング、エアコンクリーニング、カーペットクリーニングなどを実際に自分達で計画を立て、準備→施工→後片付けと実施。
弊社の社員が1グループに1名つき、徹底的に指導いたしました。

もう1日は、介護施設でも自分達で利用者さんにも
ごちそうできるようにと、そばづくりの体験実習を致しました。

こちらの指導は弊社の会長が直々に秘伝のだし醤油作りから始まり、新そばを使用した9割そばをもみ混ぜ、伸ばし、切り、そしてゆであげるまで、全て手作りで完成させました。

※求職者支援訓練とは、雇用保険を受給できない失業者の方が、無料の職業訓練(3か月)を受けながら就職に必要なスキルアップを図り、その間の生活費も受取ることができる給付制度です。

IBS プラスワン技術のご紹介

2012年11月(第153号) 

その① 「超・消臭施工」
臭いの発生する原理とは
悪臭の原因は、大きく分けて3つあると言われております。

1つ目は、脂肪酸系の悪臭。字のごとく、脂質(油分)が酸化(腐り易い)し発生する臭いです。
体臭や汗、銀杏の臭いなどがこの部類です。
特に男性の方が、早期40歳頃から加齢臭が発生しやすいのは、年齢と共に酸化(腐ること・サビルこと)に対する抑制力が低下するからといわれております。

2つ目の悪臭は、窒素化合物系のものです。腐敗した尿の臭いや生臭さなどがあります。
トイレに多いアンモニア、冷蔵庫や魚の工場に多いトリメチルアミンが原因と言われております。

3つ目は、硫黄化合物系の臭いです。卵の腐ったような臭いです。
ごみ処理場やし尿処理工場に多い硫化水素とメチルメルカプタンが原因です。その他の悪臭の原因としては、タバコに多いアセトアルデヒド、何かを焦がしたときに発生するイソブタノール、ガソリンから発生するキシレン、都市ガスから発生するスチレンなどがあげられます。

従来の消臭剤と IBS の超・消臭施工の違い
通常、A という悪臭の原因物質には、A1という消臭剤、例えば体臭に対してはファブリーズなど、原因物資ごとに消臭剤が必要であり、消臭剤A1とB1を混ぜると、原因物質AとB双方に効果がでるというものではありませんでした。

しかし、IBS にて現在テスト実施しているものは、消臭剤同士が互いに混ざり合わずに、それぞれの効果を保ちながら混在するこができるので、混ざり合った臭いにも効果があるということです。
なので、たばこと体臭が混ざり合った、車内丸ごと、寝たきりの方が居た居室丸ごと全部など対応が可能となります。
また消臭剤だけの施工では、科学的消臭法(悪臭の元となる成分を消臭剤の成分と化学反応させ、無臭の成分にかえてしまう方法)のみで臭いが取りきれない場合もあるので、弊社では物理的消臭法(悪臭成分を抑え込んで臭いを発生させないようにする消臭方法)や感覚的消臭法(悪臭を芳香成分で包み込んでしまう方法)などを組合せて悪臭を無臭の状態に施工します。

実用化に向けて現在テスト中ですので、乞うご期待ください。

また現場で「悪臭」にお困りの方は是非本社までご相談下さい。


その②「UV コーティング施工」
UV とは・・・
地上に届く太陽光には、目に見える可視光線と、熱として感じる赤外線と、目にもみえないし、感じることもできない紫外線が含まれています。
太陽光の中での割合は、可視光線が 52%で赤外線が 42%、紫外線は約 5〜6%にすぎません。

UV とは Ultra violet の略で、目で見える光(可視光)の色は赤・橙・黄・緑・青・藍・紫(空に見える虹の色)の7色あり、この可視光の紫色よりも波長が短く、紫の外側にある光を<紫外線>と呼びます。
その紫外線うち波長の長いもの(3154-400nm)を UV-A・波長が短いもの(280-315nm)を UV-B と呼びます。紫外線は細胞の DNAを傷つけ、細菌やウイルスはこれにより死滅します(殺菌作用)。

一方、人の DNA も紫外線により傷つけられ、日焼け(サンバーン:やけどのような赤み)を引き起こします。遺伝子 DNA に傷がついた状態で細胞分裂をすると間違った遺伝情報が伝達され、皮膚がんなどがん発症につながる可能性があり、UV カット製品が注目されています。

UV コーティングとは?
紫外線は、可視光や赤外線より波長が短く、エネルギーが大きいので、物質に化学変化を起こさせやすい特徴をもっています。

その特徴を活かしたものが、UV コーティングと呼ばれているものです。
特殊な(UV用)樹脂を塗布後に UV(照射器)を当てると瞬時に硬化するコーティング剤であります。

樹脂ワックスでは乾燥に通常5〜10分、その他のコーティング剤では1 時間程度かかっていたものが、2秒で硬化する画期的なものです。

光沢性があり、耐摩耗性にも優れていることのみならず、硬度も幅広く調整できます。

用途としては、
◆耐燃焼性に優れておりコーティングされた表面が燃え広がることがないことから
工場等の床面や壁面への施工、

◆耐薬品性、特に酸性に対し高い耐薬品性を発揮することから、
様々な薬品をご使用になる病院への施工、

◆無溶剤の樹脂で不純物が非常に少ないため紫外線による劣化、黄変が少ない耐侯性を有することから、外壁への施工

なども可能です。

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