IBS通信(タイトルが入ります)

2012年9月(第151号)

企業理念=技術と真心で『常に進化し「きれい」を追求する会社へ』
今年のテーマ=『共存共栄』自らの成長に責任を持つ=進化すること


ご意見ありがとうございました
残暑お見舞い申し上げます。
暑い日が続きますね。身体、特に夏バテが出やすいのは8月下旬から9月下旬といいます、これからの時期は事故クレームなどが発生しやすので普段以上に心身共に健康な状態を意識しましょう。
さて前回の社内報では、皆様からより多くのご意見ありがとうございました。ひとりひとりの意見を拝見しながら、大変うれしく思いました。
なぜなら、1分1秒でも真剣に考えて、書き留めてくれたからです。ありがとうございました。
今回の社内報では、そのあたりの話も含めてお伝えしたいと思います。

あなたの仕事は何ですか?

A … 清掃業  B … ビルメンテナンス業  C … サービス業

以前にも社内報でお伝えしましたが、初めて社内報を読む方も多いので、もう一度初めてではない方には復習を兼ねてお尋ねします。
「あなたの仕事は何ですか?」と聞かれて、皆さんなら、何とお答えしますか?
「清掃業です」「クリーニング(お掃除屋さん)」「(ビル)メンテナンスしています」といったところでしょうか?それとも、「サービス業」でしょうか?
日本総務省がまとめた産業分類では、私どもの仕事は製造業ではなく、サービス業に分類(大分類)されます。ただしサービス業といっても、パチンコ屋さんから、印刷屋さんまでサービス業も幅広く分類されておりますので、サービス業の中でも、建物に関するサービス業(中分類)として、ビルメンテナンス業は分類(小分類)されております。
つまりA・B・Cどれも実は正解です。
ただ、建物に関するコトを通じて、お客様に何か(=きれい)をサービス提供する会社、社会貢献している会社という社会的位置付けである以上、総務省だけでなく、建物を利用する人やお客様からみたら、やはりサービス業なのでしょう。

「この1か月の間に…どこへ行きましたか?」 ⇒ 無意識にサービス業自覚!?

皆さん、無意識にサービス業を意識しているのでは?
【「この1か月の間に、どこへ行きましたか?」】という問いに対して、仕事を離れて「ビール工場」など製造関係へ足を運ぶ人はおらず、スーパー、旅館(行楽地)、映画館、介護施設など何かしらのサービスを提供される場所へ足を運んで、じかにいろんなことを感じています。
それぞれの場所で、自分の仕事や生活に役に立ちそうな、ヒントを感じたのではないでしょうか。
ちなみに製造業とサービス業の違いとは、いったいどんな点でしょうか、下記に整理してみました。
お客様に対して、

① 目に見えない無形の商品を提供している     (→サービスの無形性)
② 1回限りのサービスを(生産と消費を同時に)提供している (→サービスの同時性)
③ モノと違い、在庫があるわけではない(作業のやり直しがきかない) (→サービスの非貯蔵性)
④ ひとによって仕事の品質がちがう  (→サービスの不均質性)
⑤ サービスを受ける側がサービスの生産過程に参加している  (→サービスの参加性)


などがサービス業特有の特徴と言われております。
我々の仕事も一緒です。前回の社内報できれいにするしごと(=成果が目に見えない、1度限り、人によって品質が違う)には(技術による)【感覚】と(真心による)【感性】がとても重要であることも、お分かりになるのではないかなと思います。

【時代の移り変わり:「モノ」から「ココロ」へ⇒「技術」から「真心」へ】

さて現代社会は「モノ」から「コト」、「コト」から「ココロ」を動かす時代へと移り変わったとよく聞きます。
モノづくりに集中して良い製品を生産して、その「モノ」によりお客様を満足させる時代は終わり、近年の考えは、そのモノを使ってどのようなコトができ、どう人のココロを動かすかも重要視するようになってきているようです。
これは製造業、サービス業問わず、どんな仕事をしていくうえでも同じことが言えるようです。
例えばNISSANセレナの、「モノより思い出」というCM。ご存知の方も多いと思いますが、消費者(お客様)は自動車というモノを購入しますが、その先にある一家団欒という思い出つくりというココロを動かそうという点にコンセプトがあり、モノゴトを連想して、購入意欲(お客様満足度)が高まっているといわれております。(実際セレナはこのクラスの販売売上実績NO.1のようです。)
最近自分が、「あっ」と思ったキャッチコピーは、「私たちは、化学製品だけをつくっているのではありません。化学を通じていい関係をつくっているのです」。
ある化学会社の企業理念をダイレクトに伝えているCMフレーズですが、行動や思考、思い出など「モノ」より「コト」「ココロ」に価値観を求めています。
我々自身の生活が変化しているということは、つまりお客様も変化してきていることをTVのCMや、仕事場を離れた普段の生活の場面で感じている方も多いのではないでしょうか。
我々の仕事を「モノ」「コト」「ココロ」に当てはめて考えてみると、どうでしょうか?
建物=建った「モノ」をきれいにするだけではお客様の100%満足にはなかなか至らず、きれいにする「コト」を通じて、どうお客様の「ココロ」を動かすかがお客様の満足度に影響するといったところでしょうか。
例えば、学校の教室をきれいにする「コト」を通じて、喘息を持病に持つ子供たちの健康を守ることが、もしかしたら先生や保護者といったお客様の「ココロ」を動かすのかもしれません。
常に【進化する清掃会社】という理念も、「モノ」から「コト」へ時代の移り変わりと共にお客様のニーズの変化の話で、うなずけるのではないでしょうか。
「きれい」にする【技術】はもちろん大事ですが、その先にある「ココロ」を動かす【真心】までしっかりとお客様に届けることが、より大事なことと思って、仕事に取り組みましょう。

あなたがどんな行動をとると「お客様」は満足するのでしょうか…お客様との良い関係とは?

床その(モノ)を磨いて喜ばれていた時代から、その床磨きの作業をする「コト」によって、お客様の「ココロ」も磨かれて、お客様から喜ばれる時代になったという話をここまで伝えましたが、ここからはどうやってお客様の「ココロ」に届けるか、についてお話します。
実はお客様の「ココロ」まで届けたいという気持ちは、皆さんからのアンケート意見から垣間見ることができます。「気持ちのこもったあいさつ」「相手の身になって、安心と安全を提供」「誰にでも笑顔で、丁寧に対応」などがそれに該当するのではないでしょうか。
どれも素晴らしいことです。皆さん自身がきっと「きれいにしてくれて、ありがとう」とお客様から喜ばれる仕事をした経験があるのでしょう。その逆も経験があるのでしょう。
そのどちらの声にしても発する人が我々にとってのお客様でしょう。きっと3人以上いるはずです。そして皆様のココロのこもった対応(行動)でお客様はきっと満足するでしょう。

さて、ここからが問題です。先ほどのCMの例ではありませんが、我々もきれいにすることを通じて、お客様と「いい関係」を保ちたいと思っております。
気持ちのよい挨拶や笑顔は、そういった互いの良い関係を築く第一歩です。
例えば、友人関係もそうですが、よい関係を「築く」と「保つ」では意味が違います。お客様とよい関係を築き、そして良い関係を保つためには、具体的にどうしたらよいのでしょうか?
皆さんの言葉づかいや気持ちの良いあいさつ、対応がより具体的になればなるほど、お客様の満足度も、感謝、感動、感激と度合いが上がっていくのではないでしょうか。
きれいにする「コト」によって、「お客様」のココロが動く、つまり感謝や感動、感激につながる行動(言動)が不可欠なのでしょう。
会社としても、皆さん従業員にそこまで出来るように期待しております。
例えば、「このたてもの(モノ)を清掃(巡回)しました」という報告だけではなく、「インフルエンザの菌も全て除去した「コト」で、この施設では院内感染や食中毒は起こらないでしょう」など、我々のきれいにする「コト」によって、お客様にどんな良い「コト」が待っているか、表現(作業)し、伝え続けることが、良い関係を保つことにつながるのではないでしょうか。
ただしっかり【真心】を伝えるためには、やはりそれなりにきれいにする(している)【技術】が必要不可決であることが前提となります。

「腕時計の文字盤」「キリンの顔」「お客様」
突然ですが、皆さんは自分の「腕時計の文字盤」を思い描くことは出来ますか?
紙に事細かに描けますか? こうして聞かれると、一日に何度も見ているはずなのに、意外と思い出せそうで、思い出せないのではないでしょうか?
人はみな自分の興味・関心のあることだけしか記憶に留めないみたいです。興味のないことは、何度見ても記憶に残らないのです。
つまり一般に「時計を見る」と言いますが、「時計そのもの」に興味があるわけではなく、「時計の表しているもの=時間」に興味があるわけです。だから時計の文字盤のことは、よく思い出せないのです。
皆さんキリンの顔を描くことができますか?学校の図工の時間以来、絵を描いていないから書けないですかね?でも動いている様子は目に浮かぶのでは?「時計」の話と同じように、人は相手を見るときに、「顔のつくり」ではなく実は「表情」を見ています。
キリンが口を大きく開けた、長い首を不思議な角度に曲げたなど。
自分の「顔のつくり」を気にする人は多いけど、自分の「表情」を気にする人が少なくないのも同じ原理です。鏡を見る時に自分の表情を気にする人って、実は少ないです。「笑顔」や「気持ちのよいあいさつ」と思いつつも、です。
お客様の顔を見る時も気になるのは、「顔のつくり」よりも「表情」ですよね。商談に行って「相手はどんな顔をしていた?」と聞くのは「どんな表情をしていたか」が知りたいわけです。
私も毎日多くの人に接するので、もう少し自分の表情に気を配るべきだなと反省しております。

実はこれと同じようなことが、身の回りでたくさん起きています。
時計やキリンの話だけではなく、職場でも、お客様と接するときにも。
自分のこと、自分の作業は見えていたとしても、周りの仲間のことが見えていなかったり、お客様のことをわかっていたつもりでも、どこの誰だかわからなかったりと、「いつも見ているから、よくわかっているはず」と考えると、意外と落とし穴があるのではないでしょうか。

では時計の文字盤を覚えるにはどうしたらよいか?キリンの絵を描けるようになるにはどうしたらよいか?それには実際に文字盤を描いてみることですよね。絵がヘタなら文章でもいいです。
とにかく、文字盤を表現しようとすると、文字盤のことが覚えられます。
同じように、お客様のことをよく理解するには、お客様を表現してみることです。仲間、職場の同僚のことをより理解するには、やはりその人のことをより表現してみることです。
是非お客様のこと、表現してみましょう。

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