IBS通信(タイトルが入ります)

2012年6月(第148号)

企業理念=技術と真心で『常に進化し「きれい」を追求する会社へ』
今年のテーマ=『共存共栄』自らの成長に責任を持つ=進化すること

自らの成長に責任を持つこと・・・とは?

最近あるスタッフから問われました。「自らの成長に責任を持つこと」とは、「具体的にどのようなことに取り組んだらいいのか?」 「どういう意識を持って仕事に臨んだらよいのか?」と。皆さんも考えたことありますか? 彼に伝えたことは、「ささいなことでも何か1日1つ、きれいにする新手法や新アイディア、きれいに関するマメ知識、業界以外でも『きれい』に取り組んでいる人のこと・・・アンテナを張り巡らせて、日々吸収すること、その積み重ねが成長すること、進化することにつながるのではないだろうか」と。実は、最近そういった意欲を持って仕事に臨む人と、そうでない受け身の姿勢の人との間に、成長の差、仕事の習得の差が出てきているのではないかと感じています。新入社員、ベテラン問わず「何のために成長するのか」など、成長することの良さをもう一度自分自身に問うてみてはいかがでしょうか?以下参考になればと思います。

★自分の将来というものを考えてみよう(自分なりの目標をもつこと)
ある程度将来のことを考え見据えている人、自分の将来像を考えている人と、まったく考えていない人の間では、当然仕事に対する姿勢というものにも大きな差がでるように思われます。多くの人が「人生のことなんて考えて仕事をしていない」と言うかもしれませんが、大げさなことではなく、「孫のために何かしてあげたい」「近い将来、○○を買いたい」「○○までにいくら貯金したい」など何か目標を持ち、それに向かって仕事をすることが、自らの成長を促す第1歩だと思います。

★会社や組織を通じて社会的に貢献しよう(自律的に考える癖をつけること)
入社した最初からそうなのか、組織に長くいるうちにそうなってしまうかは人それぞれですが、職場において「指示を待つ」「誰かがリードしてくれるのを待つ」という姿勢の人を見かけることがあります。同じ時間を過ごすにしても、会社から、いやお客様から給料をいただいている以上は、お客様に喜んでもらいたい、組織の目的の達成に役立ちたい、少なくても社会の誰かの役に立ちたいといった社会貢献的な姿勢を自律的に考える必要があり、その心構えの持続こそが日々成長することにつながると思います。

★さらに自分を磨く習慣を持とう(進化に限界をつくらないこと)
仕事に真剣に取り組み、課題に必死に向き合い、さらに「自分磨き」「人磨き」に力を注いでみてはいかがだろうか。個人でも、会社の組織の一員としても、着々と考え、行動を続けることは容易ではありませんが、それぞれの理想像を思い描き、長期プランを常に意識して日々過ごすことは、毎日の靴磨きのように、曇る前にいつも自分の輝きを保ち続ける手助けになります。自分を磨くこと、人(自分の部下やお客様)を磨くことは、将来継続して成長することにとても意義があるものです。米国の諺に「常にゴールを掲げていれば例え今そこに到達しなくても、ゴールを掲げていなかった時よりきっと先まで進めるだろう」とあります。常にゴールを掲げ、それに向かい自分も人も磨き、夢をつかみましょう。

アンケートの結果について

2月にご案内しましたアンケートにつきまして、多数ご協力いただきありがとうございました。105名中、67名の方からご回答いただき、回答率は67%でした。
集計した結果、仕事に対してのやりがい、満足度が高い方が多数いることもわかりました。その一方、あまり巡回に来てもらえない、現場のこえや実情が把握してもらえないとの声もありました。
その他、いつも使いやすいように整理整頓や清潔に道具の管理を行い、手際よく作業をするために作業前に道具の確認や、建物内を異常がないことを確認してから作業するなど、毎日の作業の中にも工夫をしているかたも多くいらっしゃいました。
今後は皆さんからの貴重な意見を参考にさせていただき、各現場に伺う機会を増やし、コミュニケーションをはかりながらより良い職場づくり、環境づくりに貢献できればと思いますので、何卒よろしくお願いします。(取締役より)

気象予報vs環境予報

竜巻などの風害から、みぞれなどの異常気象、そして今日の金環日食など、気象に関するさまざま出来事があった、ここ最近の1か月。今回の社内報ではそんな気象と環境にまつわる話をしたいと思います。

≪金環日食について≫
25年振り1987年の沖縄以来、日本で金環日食が観測されたとのこと。
日食とは、地球の前を横切った月に太陽が隠れる天文現象で3種類あり、国内でも数年に1回、頻繁に起きているのが、一部が隠れる部分日食で、今回のような金環日食や皆既日食はとても珍しいという。
先日の5月21日の太陽の中心部が月に隠され、細いリングのようになる金環日食でも、太平洋側を中心とした日本の広い範囲で見られるのは平安時代の1080年以来、932年ぶりであり、今回と同じ規模で日本の広範囲で観測できるのは、ちょうど300年後の2312年4月8日とのこと。
ただし、18年後の2030年6月1日に、北海道では今回のような金環日食が観られるとのこと。また6月6日には地球と太陽の間に金星が入る「金星の太陽面通過」(金星が太陽の表面を左から右に通過する小さな黒点のように見える現象)が、日本では7時10分頃から14時前まで観測できるとのこと。「金星の太陽面通過」は地球規模で見ると金環日食より珍しい現象で、次回は105年後の2117年に起こるという。後世はどんな空を眺めているのでしょうか?

≪天気予報の歴史について(日本史編)≫
月1日は「気象記念日」だそうです。日本で天気予報が初めて発表されたのが、1884年(明治17年)6月1日だったそうで、第1号の予報は、下文が東京市内の交番に掲示されたそうです。
「全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ」

当時の天気予報は上記のような1日1回だけの、全国を対象にした簡単な一文の内容であったそうです。
「今年の【春一番】は観測史上○○番目に…」といった各種観測データは1876年より蓄積されているそうです。さて、その【天気】ですが、皆さんは【天気】と【天候】、【天候】と【気候】など、それぞれ違いを理解して使い分けておりますでしょうか? それとも同じように使っておりますでしょうか?
先日、天気予報士の高塚哲広さん(現在、日本テレビ「ニュースサンデー」などで活躍中)の講演を聴く機会があり、彼曰く、
【天気】とはある場所、ある時刻の気象(気圧・気温・湿度・風向・風速・雲量・降水量などを総合した大気)の地表に影響をもたらす状態のことを言い、
【天候】とは数日から2,3か月ぐらいの期間の大気の状態で、天気と気候のほぼ中間の概念を言い、
【気候】とはサバナ気候など、地球上のある地域で1年以上の周期として毎年決まった順序でくり返される、最も出現率の大きい大気の総合状態を言うそうです。
また【気象】が空に起こる現象を指すのに対して【天気】は空の状態を指すそうです。英語は全部まとめてweather ですが・・・

≪大気と地球≫
60%未満・・・これは3日目〜7日以内の気象予報、天気予報の的中率だそうです(前述高塚氏より)。降水の有無だけの的中率でも全国平均が69%であります。(気象庁データより)
さて、前頁より、天気・天候・気候とそれぞれ期間の違いはあるものの、すべては大気の状態によるものであるとわかりました。つまり天気予報とは、気象予報とも呼ばれ、究極はこの大気の状態に関する情報を収集し、天気や天候予測を、科学技術を駆使して行うことであります。が、古来の経験値に頼る予報から、現代の最新科学技術を駆使しても、的中率が6割程度ということは、それだけ自然の大気の変化は複雑であり気象変化を完全に理解・表現することは現代社会においても、非常に困難であるということです。また大気の変動とは流体の運動の変動であり、それを予測することは、現在の科学では今日明日まで判明するのが限界であり、少なくとも長期にわたる予想は不可能ということです。
さてその大気の動きは天気予報のみならず、地球の環境予報に対しても、地球温暖化など、大きな影響を及ぼしているのを皆さんもご存知だと思います。
15℃・・・これは現在の地球の平均気温であります。地球の表面は窒素や酸素などの大気で覆われ、その中には「温室効果ガス」とされる気体も含まれています。地球は太陽から届いた熱によって暖められ、夜になると蓄えられた熱が宇宙に放出されて気温が下がります。この際、地球の気温が下がり過ぎないように熱を程よく吸収して地表に止めているのがこの温室効果ガスです。これによって、地球の平均気温は15度前後に保たれています。
−18℃・・・逆に、大気中の温室効果ガスがまったくなければ地球の平均気温はマイナス18度にまで下がり、生き物が地球上で暮らしていくことは出来ません。そのため、温室効果ガスは地球にとってとても大切な気体なのです。ところが・・・近年、温室効果ガスは必要以上に増加しています。増加した温室効果ガスがより多くの熱を吸収、地球に放出するようになり気温が上がってしまったのです。地球がセーターを着て厚着している状態・・・といえば、わかりやすいでしょうか。
こうして、地球の気温が少しずつ上昇していくことを、「地球温暖化」といいます。
℃・・・これは今後100年の間に上昇するであろう、地球の気温であります。過去100年間で地球の平均気温は0.6度上昇したといわれます。この100年で0.6度という数字ですら、各地に異常気象をもたらし脅威といわれております。産業革命以降、二酸化炭素は35%も増加し、このCO2増加のが温暖化の最たる原因とも言われておりますが、そのCO2の増加は人間の活動によるものが要因であるといわれております。このままCO2が増加し続け、地球の気温が上昇し続けると、一体どうなるのでしょうか。
ちなみに二酸化炭素しかない天体例のとして金星がありますが、金星の平均気温は100度もあります。地球も金星のようになってしまうのでしょうか。金星は大げさな例かもしれませんが、0.6度上昇した現在も絶滅の危機にある生命体が数多く挙げられておりますが、4℃上昇すると地球上の約40%の生命体が滅亡するといわれています。
人間は現在の東京が、現在の沖縄のような気温になり、北海道が東京のような気温になり、移り住めば対応できるかもしれませんが、そういう問題でもないのは明らかです。
当然気温が上がれば、熱中症も増え、感染症も増え、医療費も高騰し、医療機関の破綻など経済的なダメージも出てくるのでしょう。
以前社内報で、地球温暖化の話もしましたが、今後も機会があればこの続きはお伝えしていきたいと思います。
このように、天気は多くの人々の生計と生活に大きな影響を与えるものであり、今後は天気予報という枠を超えて、環境予報ともいえる、その天気・天候がどのように我々の暮らしに影響を与えるか、どう変化するかまで我々自身が予測しながら、日々暮らすことが重要ではないでしょうか。またその人々の暮らしの中で、環境衛生という仕事に携わる我々としてできること、社会に貢献できることを1つ1つ検討していくことも、必要不可欠であり、今後の弊社の課題でもあるのではないかと思います。

【天気予報の歴史について(世界史編)】

およそ数千年の間、人々は一日が、もしくは一つの季節がどのような天気になるか予想しようとしてきた。古代の天気予報の方法は、天候のパターンを見つけることに依存していたために全ては経験に頼ったものであった。
例えば、日没時に空が際立って赤かったならば、翌日は快晴が予想される、などといった具合にである。
この経験は、世代を越えて天気に関する知恵(たとえば諺など、観天望気)を蓄積することとなった。

◆天気諺時代
紀元前650年に、バビロニア人(メソポタミア文明)は雲のパターンから天気を予測し、紀元前およそ340年には、アリストテレス(ギリシャ文明)が気象学に基づいた天候のパターンを描き出した。中国人も少なくとも紀元前300年(戦国時代)までに天気を予測していた。
以降、16世紀までは雲の動き、風の方向や強さを観察して、翌日の天気を予想していた。その中には ”夕焼けは明日晴れ”のように古来より言い伝えられ、比較的科学的根拠があり、天気諺は世界共通しているものも多くある。

◆気象計器時代
科学的予報の第1歩は、16世紀終わり(1592年)にガリレオ・ガリレイが温度計を発明し、17世紀の中頃、ガリレオの弟子であるトリチェリによる気圧計の発明(1643年)といわれています。これにより気圧と天候の関係もわかり、気圧計が天気を予測するのに活躍しました。以降、科学的気象観測が始まった。

◆地上天気図時代
19世紀に入ると、1820年にブランデスという人がヨ−ロッパ各地の観測デ−タを地図に記入し、初めて地上天気図を作った。
また1837年に電信機とモールス信号が発明されて、電線を引けばどこへでも連絡できるようになり、離れた場所の気象情報をリアルタイムで収集できるようになり一気に予測の精度が高まった。

◆高層天気図時代
1927年に気球によるラジオゾンデの実験に成功し、第二次大戦になって本格的な高層天気図が作られるようになった。
その結果、ジェット気流とかフェーン現象という言葉が生まれた。

◆数値天気予報時代
天気予報の数値予報は、これまでの予報官の体験と知識をもとにした方法と違い、現在は、地球上の大気を格子状に細かく区切り、その1マスごとに、気圧、気温、風といったデータをコンピューターに入力し解析することで、時間変化による大気の変動を予測します。これは数値予報と呼ばれ、実用化されて三十数年しか経っていない方法です。24時間予報おいては80%以上の的中率があるといわれ、天気予報の成績も少しずつ良くなってきた。

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